煙撒庵黄印居士
2006-01-01T01:42:10+09:00
khem_mark
夜 口笛吹かば。
Excite Blog
解除
http://yellowsign.exblog.jp/3311192/
2006-01-01T01:39:34+09:00
2006-01-01T01:42:10+09:00
2006-01-01T01:39:34+09:00
khem_mark
未分類
絶筆。
http://yellowsign.exblog.jp/2488578/
2005-08-13T02:19:58+09:00
2005-08-13T23:23:40+09:00
2005-08-13T02:17:47+09:00
khem_mark
未分類
ふきつな家
全部 おんなじ命日の位牌が七つ。
みんな おんなじ日に 根こそぎ死んでしまった 一家離散どころか 血筋断絶じゃあ ないか。
この命日の日に 何があった 何かがあった とっても不幸で不吉で残酷なことが あったんじゃあ ないか。
背筋に厭な発汗 なのにぶるぶる震えるほど悪寒 ほとばしる厭な予感 おぞましい雰囲気を即直感 不吉な未来を警告する第六感
この家に居続けたら 悪いことがおきるっていう絶対確信。
一夏滞在する予定の貸家でありましたが 一刻も早く この家から出て行かなきゃ 立ち行かなくなってしまうよ きっと 命に係わることにもなろうよ。
伏せた病床 布団から動きたくないほど微熱でだるい 鉛みたいに重たい身体 無理やり引き摺り玄関先まで匍匐 そのまま転げ出るように屋外に。
這いつくばったままズルズル前進 ようやく通りに出ることができて ちょうど通りがかりのタクシー拾い なんとか貸家からの脱出と相成ったわけでありますよ。
あんな家 住める気がしません と 僕 本家筋の人(この人が僕に貸家の斡旋をしたのです)に云ったんですよ そしたら。
『ああ やっぱりなあ。 まあ あんな事のあった家だからなあ 仕方ないさ』
あんな事? って気になったけれど そんなことは聞かぬに限る。
『まあ もう あの家にはなるべく係わり合いにならぬがいいよ。 今回のことで 縁ができちゃったかもしれないけれどもね』
なんて 意味のわからぬ事をいわれたけれども気にしません 僕 もう あの家には一歩も近づきたくない。
近づきたくないと思ってたんだけれども。
月日は流れて幾星霜 あの夏からほぼ十年経った今年 今夏 今週のことです。
昔 僕にあの貸家を斡旋してくれた本家筋の人が亡くなりました。
本家筋の人の遺言状に あの貸家の事と僕のことが書かれていたそうで。
あの物件の一切 取り壊すなり譲渡するなりを 僕に一任する とのこと。
僕は あの家に関して一切関知したくはなかったのでありますが 僕んトコにやってきた弁護士さんが云うのです。
『何はともあれ あなたの判断に処理を一任されていますので とりあえず 今 あの物件がどうなっているかを確認していただけますでしょうか? なにしろ あなた以外の誰一人 あの家に近づくことすら許可されてはおりませんので』
だなんて。
うまい具合に口八丁に巻き取られて僕 行きたくもないあの貸家 また 行くこと なったのです。
『調べによりますと あの貸家には あなた以降に新たな契約者がないことから あなたが退去して以来 誰も立ち入りしていない筈ですよ』
ってな弁護士さんの話どおり 僕が出て行ったあの日以来 まるで変わりなく 経過した年月分古びているだけで。
僕が出て行った時以来の 僕が抜け出た病床 布団の膨らみも人型の名残もそのまま 仏間の畳に染み付いた黒い沁みの形もそのまま 洗面台に放置された歯ブラシの数も七本そのまま。
何も変わりはないはずなのだけれど。
何とはなしに覗いた仏壇 あの日 僕が逃げ出した日以来 誰も手付かずの仏壇
おんなじ命日の位牌が七つ その隣 いやに目に付く位牌が一つ。
目に付いたってのはいたって簡単 いやに真新しい つい最近 こしらえ あつらえたたような まっさらさらの新品具合。
おや なんだろう この位牌 僕が出て行ってから 誰も出入りはしてないって話だったけれど じゃあ この位牌はなんだろう?
僕 この真新しい位牌を手に取り じっくり眺めてみたのでありますよ。
書かれた命日は今月の今日 平成十七年 八月十三日
刻まれた戒名
煙 撒 庵 黄 印 居 士
]]>
だんだん か細く 痩せていく
http://yellowsign.exblog.jp/2482799/
2005-08-12T04:31:17+09:00
2005-08-12T04:28:59+09:00
2005-08-12T04:28:59+09:00
khem_mark
未分類
僕 ポケットの中の小ゴミ 捨てようと近づいたゴミ箱 先客が居て。
妙齢の女性 右手に握り締めた何か 捨てよか捨てまいか そんな素振りを何度かしたけど結局捨てて どこかへ立ち去り居なくなり。
その後すぐ 僕 ポケットの中 飴の包み紙とか まとめて掴んで握りこぶし ゴミ箱の中に突っ込んだ時
回転するゴミ箱蓋の軸 差し込む外光 キラリと光る金属反射 ん? なんだこりゃ
不躾ながらも僕 ゴミ箱の中から拾って摘み上げたそれは 鍵。
まだ生暖かい人肌 体温の名残があるってことは つい今しがた捨てられたってこと。
さっきの女性が捨てたのかなあ でも 鍵って捨てるもんじゃないし 第一どこの鍵だろう
鍵に付いてる金属製のタグには『○○○口 0068番』と刻まれていて ああ こりゃ この駅のコインロッカーの鍵じゃあないか。
まったく。 こういう公共のものを捨てるなんて なんて酷い人だ。
文句の一つもつけてやりたかったけれども さっきの女性の姿はとうになく しょうがないなあ。
本当ならば 駅員さんにソレを云えばよいものを 僕 いらないことに首を突っ込んだ。
この捨てられたコインロッカーの鍵 捨てなきゃいけない理由ってのは なんだ
鍵をかけたってことは ロッカーの中に何かを入れて 鍵を捨てたってことは ロッカーの中のものが要らないってことで 要らないんなら普通に捨てればいいだけのこと それをわざわざロッカーの中に入れ その鍵を捨てるなんてワンクッション置いた遣り方は どうにも理解しがたい。
理解しがたいのなら 確かめてみたらいいんだよ。
ってなわけで タグに刻まれた番号のコインロッカーを前にしてしばし熟考。
いったい何が入っているものか。
手元には置いておけないけれども 捨てるには人目をはばかるような そんなもの。
遺影 位牌 遺骨 などの 処分に困るもの もしくは 望まずして生まれてしまった 赤ん坊。
赤ん坊だったら 厭だなあ だとしたらあの女性は ロッカーの中に放置された赤子が死ぬかもしれないってことを承知の上で 鍵を捨てたんだモノ。
いやいや 逆に 死ぬかもしれない じゃなくて 死んでいるから かなあ
ロッカーの中に入っているのが 死んだ赤ん坊 だったら すごくへこんでしまう。
死んでいなくても ヘンなもの 中に居たら厭だよなあ もしかしたら いらなくなったペットを捨てたのかもしれない 開けたとたんに凶暴な犬や猫や蜥蜴が飛び出てくるかもしれない もし中に入ってるのがワニガメだったら一大事 指を噛み千切られてしまう!
まあ そんな訳などないと思うのでありますが ここは開ける前の要用心。
ちょいと強めのノックなどをして 反応を見てみるが上策。
ノックの音に反応して 音なり鳴き声なり泣き声などがあったら生き物が入ってるって事ですよ。
その場合は速やかに駅員さんに連絡すればいいし。 じゃあ いきますよ
コン ココン コココン
三度 小刻みなノックの後。
『ど う ぞ ー』
確かに聞こえた しゃがれ声 野太い中年風の声 小型コインロッカー 扉の内側。]]>
かんさつにっき
http://yellowsign.exblog.jp/2342751/
2005-07-22T13:14:00+09:00
2005-07-28T00:53:23+09:00
2005-07-23T13:12:09+09:00
khem_mark
未分類
きょうから夏休みなので しゅくだいのかんさつにっきをつけたいと思います。
だいきくんはカブト虫のかんさつをするというし みさきちゃんはアサガオのかんさつをするといいます。
ぼくは まだなにをかんさつするか きまってません。 しかたないので ぼくのいえのにわの木のところにいたイモ虫をつかまえて かんさつにっきをつけることにしました。
7がつ 23にち
きのうつかまえたイモ虫のことをかきます。 色は白くて大きさは3センチくらい あんまりおおきくありません。 ときどき ちいさくヂーヂーとなきます。
ずかんでしらべたけれど このイモ虫が なんのよう虫なのかはわかりませんでした。
7がつ 24にち
イモ虫が なにをたべるかわかりました。 つかまえたとき にわのくさをはこの中に入れておいたけれど たべませんでした。 モンシロチョウのよう虫はキャベツをたべるので お母さんからキャベツをもらってはこの中にいれてみると もしゃもしゃたべだしました。
でも このイモ虫は モンシロチョウのよう虫ではありません。
7がつ 25にち
イモ虫が キャベツをたべなくなりました。 きのうはあんなにたべたのに。 おなかがいっぱいなのかなあとおもったけれど かおを上げてヂーヂーちいさいなきごえをあげてるの でおなかがすいているんだとおもいます。
べつのやさいだとどうかなあ とおもって れいぞうこの中のやさいをなんこか入れてみると けっこう なんでもたべます。 トマトとか キュウリとか たべています。
7がつ 26にち
イモ虫は なんでもたべます。 きょう パンやにくをたべることもわかりました。 サンドイッチを はこの中にまちがえておとしたら すごい早さでモシャモシャたべだしたのです。
ソーセイジやトンカツもたべます。 やさいよりもにくのがすきのようで やさいをあんまりたべなくなりました。
7がつ 27にち
にくをたべるようになって イモ虫のせいちょうがすごいです。 きのうよりも1センチも大きくなっていました。 エサをあげればあげるだけ ぜんぶたべてしまうのでおもしろいです。
7がつ 28にち
イモ虫が また大きくなってます。 見るたびにどんどん大きくなってるきがします。 きのうのよる はこに入れてたぎょにくソーセージが まるごとなくなってたのでびっくりしました。
7がつ 29にち
イモ虫は エサをたべたらたべたぶんだけ 大きくなってるようです。 きょう 大きさをはかったら 15センチにもなっていました。 このイモ虫が大きくなって なんになるのか たのしみです。
7がつ 30にち
イモ虫が大きくなると なきごえも大きくなりました。 ヂーヂーいってたのが ヂーキュルキュルヂーキュルキュルって ヘンななきごえです。 イモ虫は きのうよりも大きくなって もうすぐ20センチになりそうです。 どれくらい大きくなるのかなあ。
7がつ 31にち
イモ虫が エサをあげにいくたび キュルキュルキュルキュルなきごえをあげています。 なんか ボクのほうをみて すごいです。 キュルキュルキュルキュルって なんかビデオの早まわししてるときのこえみたいです。 『おキュルろキュルキュルれキュルキュルキュルキュルすキュル』ってきこえます。 きょうもイモ虫はエサをたくさんたべて おおきくなりました。 はこがだいぶ小さくなってきたので お父さんにいって 大きな水そうをかってもらわないといけないかなあ。 よる ねるまえに はこの中にベーコンを一かたまりいれておきました。 あしたにはぜんぶたべてるとおもいます。
7がつ 32にち
あさ イモ虫にエサをあげようと はこのところにいくと 大きくなったイモ虫が からだをのりあげ 大きくなったイモ虫が 手足のないからだを ねじまげ もたれ のりあがって はこのそとに かお。
そのかおをボクにむけ キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル と早まわしに何かをいって
キュルキュルキュルキュル キュルキュルキュルキュル 聴き取れないような でも なんどか聴いたら耳がなれて 聴き取れるような そんな早さの早口言葉
キュルキュルキュルキュル キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル キュルキュルキュルキュル
おキュルキュルんだキュル キュルのキュルキュルれ りキュルキュルキュルキュル たキュルキュル
イモ虫の唇の動きと キュルキュルキュルキュル が噛み合って ボクの頭の中で言葉が連なり意味を成し ああ 手足のないイモムシが云っているのは 手足のもぎ取られた人形みたいなイモ虫が喋っている言葉は。
『おまえ 日本人だろ。 俺の話を聞いてくれ! 俺は立教大学3回生の○○だ。 助けてくれ!』
その後 立教大学の○○について調べてみると。 確かに今年立教大学の学生が中国に一人旅に行き 行方不明になっているそうです。 両親も捜索願をだしているとか。
]]>
here and there vol.023
http://yellowsign.exblog.jp/2268481/
2005-07-13T04:12:37+09:00
2005-07-13T04:11:00+09:00
2005-07-13T04:11:00+09:00
khem_mark
未分類
GAO
http://yellowsign.exblog.jp/2210565/
2005-07-05T15:57:38+09:00
2005-07-14T00:33:38+09:00
2005-07-05T15:55:51+09:00
khem_mark
未分類
僕 今日は仕事が休みであったので ミドリさんちに手土産もって 遊びに行ったのです。
遊びに行った ってのは名目上に便宜的。 本当は ミドリさんに謝りに行ったのですよ。
こないだ 本当ならば休みの日 ミドリさんと水族館に行く約束をしていたのでありましたが急に入った仕事の都合のため どうしても休むことかなわず結果的にすっぽかしてしまい。
以来 ミドリさんから口をきいてもらえないのであります。
ここは早めに手をうっとかないとなあ と ミドリさんの大好物 毛蟹を手土産でここはどうぞひとつ よろしくおねがいしたい。
緊張顔でドアのチャイム お出迎えはミドリさんで(今日はミドリさんが一人で留守番ってのは事前にリサーチ済みでありますよ) 何の話も聞かれずに追い返されるかもと危惧しておりましたが 「ふん あがったら?」 とミドリさん 自分の部屋まで通してくれて。
やあ これは幸先がいい 部屋まで上がったらこっちのものです
「で 何の用?」
え あ すいません こないだ 不本意とはいえ約束をやぶってしまって。 あんなに水族館 楽しみにしてたってのに
「本当に。 わたし 白熊が見たかったのに。 楽しみにしてたのに」
ごめんなさい 今度は 必ず 絶対 休みを取るから 一緒に水族館に行きましょうよ そして白熊をみましょう あ あの これ お詫びといってはなんですが ミドリさん 毛蟹 好きでしたよね 贔屓の魚屋さんでいい毛蟹を仕入れたからって ちょいと買ってきたんですけれど 一緒に食べません?
「わあ ちょうどよかった わたしも 佐々木(仮名)さんに贈り物があるのよ」
お 贈り物? わあ なんだろう うれしいなあ
「はい これ。 どんなふうに使おうかって考えあぐねてたんだけど 蟹を食べるときに使うのが 一番のベストチョイスだって 今 思い至ったわ」
え なんですか? これ
「うん。 裏ルートで闇オークションに流れていたのを わたし 手に入れたんだけれどね。 ちょっと 手にはめてみて」
手にはめるって これ 剣道の籠手じゃあ ないですか
「うん。 とある高校の剣道部で 代々代々使われ続けてきた 部室に備え置きの籠手よ」
それを はめろってんですか? はめてたら 蟹を食べれませんよ
「いいから。 黙って はめる」
う うん。 うわあ なんか ぬるぬるしてる
「何代にもわたって剣道部員の汗がしみ込んだ籠手だもの。 一度も日干しとかしてない 黴臭と酢酸臭の塊だもの。 ぬるぬるするのは当たり前だわ」
ひぃ! 手が 手が痒くなって! 手が痒くなってる! 外してもいいですか?!
「だめよ。 さあ これからどうでもいいお話を ちょっとしましょうよ」
(中略 30分経過)
…でね その男はクラスの女全員とキスしたことがあるっていうんだ。 まあ よくよくきいたら全部が間接キッスで それも縦笛を介入したいわゆる笛舐めだったってわけさ
「ふーん まあ そんなことはどうだっていいんだけれどね。 さてと そろそろ頃合ね 佐々木(仮名)さんの持ってきた蟹 食べましょうよ。 食べ終わったら 次の休みの日の予定を立てようよ 水族館にも行きたいし もっと面白いこと いっぱいしようよ」
え あ うん そうですね 楽しいことを たくさんしましょうよ。
ああ よかった。 ミドリさん 約束をすっぽかした僕を 許してくれるんですね
「ふふふふ。 そうだ じゃあ さっさとその籠手 外しなさいよ 外さないと 蟹 食べれないよ?」
ああ よかった さっきから 手がむずむずして仕方がなかったんです …うわ 手が すごく臭い! 何だこれ! 糸を引いてる!
「剣道の籠手をつけた後ってのは そういうものなのよ」
と とりあえず 手を洗ってきます こんな臭いのついた手は どうも
「誰が手を洗っていいッつッた」
え ミドリさん こんな臭い手で 蟹なんか食べられませんよ?
「そのままだ。 その臭い手のままで蟹を食えばいいんですよ 佐々木(仮名)さんは」
うええ せっかくのおいしい蟹なのに
「その臭いつきの素手で この蟹 むしゃぶりつけばいい 全部食べたら 約束すっぽかしたこと 許してあげてもいいけれど」
なんてミドリさん 自分の分の毛蟹を寄せて 僕に残りの毛蟹をごっそり押し付けました うええ こんな臭いの手で 食べられるわけがないよ
「さっさと食わないと 容赦しないよ」
どうやらミドリさん 僕を許す気などさらさらないようです。]]>
天井下がり
http://yellowsign.exblog.jp/2185259/
2005-07-02T04:45:30+09:00
2005-07-02T04:44:11+09:00
2005-07-02T04:44:11+09:00
khem_mark
未分類
玄関開けて 部屋の中は真っ暗く ただいま なんて独り語ちても返答なんてある訳ないし 今宵も侘しく寝るためだけに帰ってきましたよ。
ああ さっさとシャワーを浴びて そのあとは冷えた缶ビールをグイグイ一気飲んで すべるように眠りにつこうと思うよ。
とりあえず 部屋の明かりを点けようか。 真っ暗い中 躓かないようゆっくり進み 部屋の真ん中 明かりスイッチの引っ張り紐が垂れ下がってる大体の位置 手伸ばし 手探り 指先当たり あった 引っ張り紐 掴んでグイっと引っ張った
『いたっ』
いたっ? なにが? つうか 誰が? 女の人の声 ってことは僕じゃない じゃあ 誰だ
この真っ暗い部屋の中 僕以外に誰か居る?
うわあ!
僕 ビックリして 掴んだ電灯スイッチの引っ張り紐 グイグイ何度も引っ張ったけれども 明かりが点かず 真っ暗いまま。 更には 知らない女の人の声 『いたっ! いたっ!』 が繰り返し聞こえてきます うひぃ いたって 何がいたんだよう
立て続けに紐をグイグイ引っ張ってると ブツリ 音がして紐が抜けました わあ 壊れた!
『ぎゃッ!!!!』
うひゃあああ! 知らない女の人の声がひときわ大きく聞こえ 僕 思わず悲鳴を上げて 手を振り回すと 手に当たったのは 電灯の引っ張り紐の感触 あれ? さっき引っこ抜けたはずなのに なんで? と思いつつ 手に触れた引っ張り紐 掴んで引っ張るとカチリ 何の支障もなく明かりが点いて。
ありゃ どうしてだ? いや そんなことより声の主 僕の部屋の中にいた誰かは何処に行った さっきの声は ごく近くから聞こえてきたぞ 何処だ どこにいる
僕 部屋中隅々を見渡したけれど 僕以外に誰もいず 押入れとか風呂場トイレなんかを覗いたけれど 誰もいず この部屋の中 最初ッから僕以外誰もいなかったんじゃないかって思えるくらいでありましたが。
断じてそんなことはありません さっき 確かに 女の人の声を聞いたのです。
僕のすぐ近く 僕の知らない女の人が 確かに存在したのです。
それの証拠に 僕の手の中 さっき引っこ抜いた電灯の引っ張り紐 と思い込んでたモノ
握りこんでいたのは 艶やかに黒くて妖しく長い 女の人のものと思われる 髪の毛が一筋。
]]>
遠隔操作型
http://yellowsign.exblog.jp/2140468/
2005-06-26T14:36:16+09:00
2005-06-26T14:34:54+09:00
2005-06-26T14:34:54+09:00
khem_mark
未分類
僕 受話器の向こう 彼女に云いました。
ああ そう云えば どうでもいい話なんだけれども 昨日のお昼時 君のことを見たよ 街の 横断歩道のところで。
もちろん 君が出張中で 昨日 この街にいないことは 知ってるよ
日帰りできるような距離じゃない 遠い遠い場所にいるはずの君が 昨日 この街 あの場所にいるわけがない
だとしたら ただ単に 君によく似た人をみただけだったのかもしれないし 見間違いだったのかもしれない けれど 僕は アレは 君だったと断言できる 僕は 君をみた。
僕が 他の誰かと君を見間違えるわけがない 見覚えのある 君がお気に入りだって云ってたプリーツスカート 昨日 着ていたね あの柄 よく憶えているよ
でも ビックリしたよ 昨日 君がいた場所 明らかに物理法則を無視していた
横断歩道の上空10メートル さかさまになって静止 僕のことを ジッと見ていたね
僕は 自分の目を疑ったよ 僕が君のことを思いすぎて とうとう君のマボロシを視るまでになったか と。
けれども 僕の目だけに視える僕だけのマボロシって訳じゃあなかった 僕の他にも 空中で静止してる君のこと 視えた人もいた 僕とその人は二人して ポカンと呆気にとられつつ 君のことを視ていたよ
まあ 君が横断歩道の上空にいたのは30秒かそこら まばたきした間に 消えてなくなってたよ。
アレは一体 なんだったんだろうねえ 君 身におぼえはあるかい?
受話器の向こう 彼女が云いました。
『ああ それはきっと 私の生霊なんだと思う』
生霊?
『うん。 あなたの事を思って想って思念いすぎて 私の身体からぬけだした 心の一欠けら』
あ ああ そりゃ ありがとう
『昨日のお昼時だって云ったわねえ うん 憶えてる。 私 お昼を食べてたら 急に あなたの事が頭の中 はっきり見えた 遠眼鏡で覗いたみたく はっきり。 私の生霊が あなたの事を視たせいだと思うよ』
うえ そ そうですか
『聞いた話によると 生霊ってのは その人を思う力が強いほど はっきり出てくるようなのよ その人を愛しいと思うにせよ 殺したいほど憎いと思うにせよ。 愛と憎は同一感情の両極端だって云うけれど 本当の事ねえ』
え 何の話ですか
『昨日の私の生霊は あなたを愛しいと思うあまりに発現。 今の私の生霊は あなたを憎いと思うあまりに発動。 今 あなたの後姿が はっきりと頭の中に見えるわ』
だから なんの
「『あなた 昨日 横断歩道のところで 誰と一緒にいたの? あんなに楽しそうに 腕なんか組んでイチャイチャしちゃって 私以外の女と ああ憎い 殺してやろうかしら』」
受話器の向こうと僕の真後ろ 彼女の音声 ステレオに聞こえ(溶暗)]]>
NO WOMAN NO CRY
http://yellowsign.exblog.jp/2068787/
2005-06-17T15:16:29+09:00
2005-06-17T15:15:12+09:00
2005-06-17T15:15:12+09:00
khem_mark
未分類
泣かないで 泣かないで 君のそばに居るから 僕が
たいして何もできないけれど いつだって 君のそばに居る
何があろうと僕は ずっと 君のそばに 居ることができる
君が誰からも親切にされなくて 誰からも酷い仕打ちを受けるようなときにだって 僕は 君に少しだけ優しい
たとえ君が 世界中の人から忌み嫌われて あらゆる関係が断絶したとしても 僕がいるから 君のそばに
君が生きとし生きる全てのものの厄災の根源だったとしても 最悪の根源だったとしても 僕には関係ない
君と一緒 君が死ぬまで 離れない。
君がもし 今しもヴァニラ・アイスのスタンド『クリーム』に呑み込まれて死亡する寸前のモハメドアブドゥルだったとしても 僕は なんの躊躇いも無く 君と一緒に呑み込まれるよ 亜空間に。
今じゃあたいして役に立たない 木偶の坊の僕だけど ほとんど何も出来ない無能の出来損ないみたいな僕だけれど 君のそばにいることだけは 出来る
君の後ろに ピッタリと 立っていることだけは 出来る。
だから 泣かないで 泣かないで
僕の墓の前で 泣かないで。
そんなお墓の土の中 僕はいない
土の中にあるのは 精々が僕の痕跡 かつて僕であったものの 焼けて焦げて灰燼のカルシューム
僕のお墓に 僕の魂は いない
だから 僕の為に これ以上 泣くのはやめて
僕がいるから 君の後ろに。
ああ でも君が 僕に気付けないのなら 君の後ろに立って憑いている僕に気付けないというのなら 僕は 君に姿をあらわすことが 出来る
君が 二度と僕に逢えないと思ってて 寂しいと感じているのなら 僕は 君に姿を見せる事が 出来る 出来るんだ いいかい 君に 僕の姿を見せる事が出来るんだよ。
ほら 泣きじゃくる君が それでも涙を拭いて立ちあがり 僕のお墓に最後の一瞥 クルリと振り返った君に 僕の姿を。
君 最初 きょとんとして 何がなんだか わからなかったみたいだね
でも ゆっくり 僕の全身をみて ひゅっと息 呑みこんだね
ほら 泣き止んだ
ああ 泣き止んだけれど
君 絶叫したね 途切れる事のない悲鳴をあげ続けたね
そりゃあ 急行列車に轢かれてブツギリ微塵粉砕されて 人の形をしていない僕の身体を見たら 女の子なら悲鳴をあげるだろうさね
でも そんなに 叫ばないで 叫ばないで。
君が 今の僕の姿を見て嫌悪に絶叫するのなら 僕は 君が死ぬまで]]>
here and there vol.022
http://yellowsign.exblog.jp/2048246/
2005-06-14T01:50:20+09:00
2005-06-14T01:50:31+09:00
2005-06-14T01:50:31+09:00
khem_mark
未分類
死にたい
http://yellowsign.exblog.jp/1947251/
2005-06-02T01:06:22+09:00
2005-06-02T01:23:03+09:00
2005-06-02T01:06:07+09:00
khem_mark
未分類
大好きだった彼女に お付き合いできないって云われた僕は 死ぬより他に 方法がない
生きているのは嫌 死んでいないのは嫌
誰からも見向きもされない僕は 変死体で発見されるべきなのです
考えよう どんな変死体になるべきか
決まっているのは公園のベンチ 雨降る深夜
僕 死に装束のパジャマに着替え
雨に打たれてグッショリ濡れて 冷えて凍えて震えて死んで
次の日の朝 真っ白く変色した僕の死体 新聞配達の少年によって発見されるのです
発見された僕の死体 僕の両手 何を持っているのが良いか
おかしなモノを持ってなければ 僕は 変死体とは みなされず
何を持とう 何が良い
ちくわ なんていかがでしょうか ちくわを握った僕の死体
そのちくわで 何をしようとしていたのでしょう それとも ダイイングメッセイージ?
いいえ いけません ちくわなどの 食物はダメ カラスや野良猫に狙われ突つかれ食いちぎられて 無いものにされてしまいます
何を持とう 何が良い
空気で膨らませるオランダ妻などいかがでしょう 矢部美穂写真集ハッスルテングなんてのも いいかもしれない
そんなエログッズを握り締めた僕の死体 変死体なことこの上ないけれど いけません 僕の性的嗜好が疑われてしまいます なんだ ハッスルテングって
何を持とう 何が良い 変死体が持っているのに相応しい 似つかわしくないヘンテコなモノ
チャンピオンベルト 優勝カップ ピアニカ ハープ ジャポニカ学習帳
信楽焼のタヌキ オナペッツの頭の部分 ミッシリ長靴に詰まったチコの実
ああ ダメだ どれもこれも いまいちで インパクトが足りない
何が良い 何を持った どんな変死体にしあげるべきだろう
僕 夜の公園 ベンチに腰掛けた僕の死体を前にして 一体 何を握らせるべきか 延々と考え続けているのです。]]>
フラグ
http://yellowsign.exblog.jp/1822038/
2005-05-19T01:22:16+09:00
2005-05-19T01:20:35+09:00
2005-05-19T01:20:35+09:00
khem_mark
未分類
「なにやってんの?」 と 声を掛けてきましたのは 会社の同期。
やあ ちょっとボタンが取れたものだから。 繕おうとしてるんだけれど なかなか 糸が針に通らなくて。 不器用な男ですから。
「高倉健気取り? ちょっと貸してみてよ」 と 僕の手から針と糸を取り上げて。
「ん…」 なんて 糸の先を口に含み ちょいと尖らせて 精神集中。
「や… ん… で… どうだ! 通ったよ!」 なんて 得意満面な笑顔をしてさ。
あ どうも ありがとう。 でも あれだよ 止める間も無かったけれどさあ
「止める間って?」
ん? ほら 最初 糸の先 口で濡らしたじゃない。 それ 僕がさんざん最初にやってるからさ 僕と君との 間接キッスになってしまったよ
「ふん そんなこと… 知ってるよ」
だなんて 耳の先まで真っ赤にして クルリ踵を反すと 休憩室から出ていきました。
まったく 柄にも無く 可愛らしい行動をしてくれる。
あとは あの同期が 男じゃなかったらよかったんだけれど。]]>
かごめかがめ
http://yellowsign.exblog.jp/1806203/
2005-05-17T14:03:32+09:00
2005-05-19T01:22:04+09:00
2005-05-17T14:01:52+09:00
khem_mark
未分類
はい もしもし?
『おう いたな』
なんだ 兄さんですか どうしたんですか 電話だなんて
『いや なに。 ちょっとお前に話したいことがあってな。 カゴメカゴメの唄 あるだろ』
ああ ありますね。 後ろの正面だあれ ってヤツですね
『うん 俺が唄って聞かせよう
かごめ かごめ かごのなかのとりは いついつでやる よあけのばんに つるとかめがすべった うしろのしょうめんだあれ
どうだ?』
いや どうだもこうだも。 で カゴメカゴメがどうかしたんですか?
『アレについて 画期的なことを思いついたぞ! 寝入り端に!』
寝入り端って。 きっとソレは 眠い頭が思いついた妄想ですよ
『妄想じゃない。 もう 凄いぞ! ビガッ!って閃いたんだ』
兄さんの妄想の瞬発力は スゴイですからねえ
『妄想じゃないといってるだろう。 まあいい。 お前は カゴメカゴメの 《カゴメ》ってのは なんだと思う?』
カゴメ ですか? 僕の知ってるいくつかの事だと 子供達がしゃがんでいる子供をかこんで回るから『囲め』のカゴメ。 真ん中の子供がしゃがんでいるから『屈め』が変化してのカゴメ。 籠の中に閉じ込められた遊女のことを唄ったから『籠女』のカゴメ。 籠の編み目すなわち晴明桔梗と呼ばれる五芒星 または六芒星に例えて魔除けの意とする『籠目』のカゴメ くらいですかねえ。 柳田國男あたりが『カガメ』が『カゴメ』に訛ったって云ってたような気がします
『ふん。 どれもこれも ありきたりのことだなあ お前は その程度のことしか知らないのか この 無知蒙昧がッ!』
ンなッ? そこまで云うんなら 兄さんの思いついたことってのは どんだけスゴイことだってんです?
『だから 『カゴメ』 は『カガメ』 だったんだよ』
は? 『カゴメ』が『カガメ』ってのは 僕 さっき云った中に入ってるじゃないですか 兄さんは 話を聞いていないんですか
『だから お前のいってる『カガメ』は しゃがむという意の 屈め の『カガメ』だろう? ちがうんだ 俺の云うカガメは 『カガ メ』 すなわち 蛇の目 ってことだ』
蛇の目?
『カガってのは蛇の古語だ。 その目ってことで カガメ。 このカガメってのが 鏡の語源って説もある。 なにしろ蛇の目はピカピカ光るからな。 カガメが鏡であると考えるなら 凄いぞ』
凄いって 何がです
『馬鹿。 『後ろの正面』を覗く為 後ろを振向く以外 一番手っ取り早いのはなんだ? 鏡を見ることだろうよ』
ああ そうですね。
『つまり 『かごめ かごめ』ってのは 『鏡よ鏡よ鏡さん?』って問いかけであると 俺は結論付けたのだ』
白雪姫の 魔法の鏡じゃないんですから
『カゴメカゴメが不吉な唄だって云われるが 昔っから日本に伝わってて今も残っている唄や歌の類は並べて不吉なものなど無いってえのが俺の持論だ。 なにしろ言霊信仰ってヤツで力あるものが謡った詞は本当になる。 だから 不吉で物騒な唄が野放しで残っているわけがない』
でも 鶴と亀が滑ったってのは お目出度くないですよ
『鏡に映る世界ってのは この世と真逆である。 鏡の向こうの世界なら 『夜明けの晩に鶴と亀が滑った』ってえ不吉な詞が 鏡のコッチのこの世では真逆となり 祝詞となるじゃあないか。 全然 不吉じゃない』
んじゃあ 『籠の中の鳥はいついつ出やる』ってのは?
『ん? ああ そこはまだ考えてなかった。 これは つまり最初のカゴメカゴメに続いている言葉だからな 『鏡よ鏡よ鏡さん? 籠の中の鳥は いつ出ることが出来るのでしょう?』であるとするならば あ ああ ちょっとまて! つまり 鏡の中 私の後ろの正面に立っているのは誰?ってことだとするならば 一人で鏡に向かっているはずなのに 映っている見ず知らずのナニカは』
ちょっと兄さん 何をブツブツ云ってるんです
『まて アレは何だ なんで俺の鏡にそんなのが映っている? あれか 鏡の前で カゴメカゴメをうたったからか まさか そんな 鏡の中 俺の後ろの正面にいるのは なんだ? いや そんな! あの手はなんだ! 鏡に! 鏡に!』
つんざく兄の絶叫 幾ばくかの間 そして永遠する静寂
何度呼びかけても兄の応答は無く。
以降 兄の行方は ようとして知れず。]]>
here and there
http://yellowsign.exblog.jp/1766869/
2005-05-13T02:09:09+09:00
2005-05-13T02:07:43+09:00
2005-05-13T02:07:43+09:00
khem_mark
未分類
あいし手ゐるよ]]>
オルタナティブ
http://yellowsign.exblog.jp/1766341/
2005-05-13T01:01:50+09:00
2005-05-13T01:00:24+09:00
2005-05-13T01:00:24+09:00
khem_mark
未分類
と 彼女が云いました。
「その日の夜のことだよ。 あたしの 死んだお祖父さんが夢に出てきた。 『お前 今日危ないことをしただろう 死ぬところだったぞ 俺が代わりに死んでおいた 以後気をつけろ』ってな具合にね」
へえ 死んだお祖父さんがねえ。 孫思いの 素敵なお祖父さんじゃないですか
「うん 本当に。 でも あたし それが本当なのか 確かめたかった。 もしかしたら その夢枕にたったお祖父さんってのは私の見た夢でしかなく ただの妄想なのかもしれないじゃない だから もう一度 自転車で 赤信号を無視してみたの それも かなり際どいタイミング でね」
あ 危ないじゃないですか
「うん 本当に危なかった。 死ぬところだった もうちょっと道路を横切るのが遅かったら 背中を後押しされる感覚が無かったら ダンプに轢かれてペッチャンコ だったわねえ」
背中を後押し?
「そう。 トンって 押される感じ。 ギュンって急加速した。 その夜の夢に やっぱりお祖父さんが出てきたよ。 『危ないなあ また 俺が代わりに死んでおいた』 って。 やっぱり 私の妄想なんかじゃなくて 本当にお祖父さんが あたしを守ってくれたんだ」
何度も助けてくれるお祖父さんに 感謝しなきゃだめですよ
「感謝なら してるわよ。 アレから 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も あたしの身代わりに 死んでくれてるんだから」
はあ? な 何度も何度も何度もって 何度ですか
「数え切れないくらい よ。 あの時からあたし 死に際ギリギリ限界のスリルっていうの? それに病み付きになっちゃって。 自分の命を試すようなこと それこそ毎日やってたわ。 そして 死にそうな目にあうたびにお祖父さんが夢にでてきて『俺が代わりに死んでおいた』って」
うわあ 最低だ
「最低ってなによ。 もう死んでるんだから 何度死んだところで お祖父さんにとっちゃ一回死ぬのも何百回死ぬのも 同じような… まあ 同じじゃなかったんだけれど」
同じじゃ ない?
「一度 身代わりになる度 お祖父さん 何処かが壊れていくの。 死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて死んで壊れて もう 壊れてないところがないくらい。 それでもあたしの身代わりになって死んでくれるんだけれど もう 限界かもしれない。 こないだ夢枕にたたれたときは お祖父さんかどうかも分からない ズタ袋みたいな肉塊が 途切れ途切れの呻き声を上げてて あたし 気持ち悪くて 叫びながら目覚めちゃったわよ」
なんてことを
「だから そろそろ お祖父さんの身代わりが必要なのよ あたしの身代わりに死んでくれる お祖父さんの代替品。 前に『死んでも君のことが好きだ』って云ってくれたアナタなんか 最適だと思わない ねえ?」
と 彼女 銀のナイフで僕の咽笛をサクリ
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/