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どつぷり首まで浸かつてしまい 僕は 何処にもいけません
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here and there vol.24 に ぶつ切れのお話を一つ 書いています。 ふきつな家 全部 おんなじ命日の位牌が七つ。 みんな おんなじ日に 根こそぎ死んでしまった 一家離散どころか 血筋断絶じゃあ ないか。 この命日の日に 何があった 何かがあった とっても不幸で不吉で残酷なことが あったんじゃあ ないか。 背筋に厭な発汗 なのにぶるぶる震えるほど悪寒 ほとばしる厭な予感 おぞましい雰囲気を即直感 不吉な未来を警告する第六感 この家に居続けたら 悪いことがおきるっていう絶対確信。 一夏滞在する予定の貸家でありましたが 一刻も早く この家から出て行かなきゃ 立ち行かなくなってしまうよ きっと 命に係わることにもなろうよ。 伏せた病床 布団から動きたくないほど微熱でだるい 鉛みたいに重たい身体 無理やり引き摺り玄関先まで匍匐 そのまま転げ出るように屋外に。 這いつくばったままズルズル前進 ようやく通りに出ることができて ちょうど通りがかりのタクシー拾い なんとか貸家からの脱出と相成ったわけでありますよ。 あんな家 住める気がしません と 僕 本家筋の人(この人が僕に貸家の斡旋をしたのです)に云ったんですよ そしたら。 『ああ やっぱりなあ。 まあ あんな事のあった家だからなあ 仕方ないさ』 あんな事? って気になったけれど そんなことは聞かぬに限る。 『まあ もう あの家にはなるべく係わり合いにならぬがいいよ。 今回のことで 縁ができちゃったかもしれないけれどもね』 なんて 意味のわからぬ事をいわれたけれども気にしません 僕 もう あの家には一歩も近づきたくない。 近づきたくないと思ってたんだけれども。 月日は流れて幾星霜 あの夏からほぼ十年経った今年 今夏 今週のことです。 昔 僕にあの貸家を斡旋してくれた本家筋の人が亡くなりました。 本家筋の人の遺言状に あの貸家の事と僕のことが書かれていたそうで。 あの物件の一切 取り壊すなり譲渡するなりを 僕に一任する とのこと。 僕は あの家に関して一切関知したくはなかったのでありますが 僕んトコにやってきた弁護士さんが云うのです。 『何はともあれ あなたの判断に処理を一任されていますので とりあえず 今 あの物件がどうなっているかを確認していただけますでしょうか? なにしろ あなた以外の誰一人 あの家に近づくことすら許可されてはおりませんので』 だなんて。 うまい具合に口八丁に巻き取られて僕 行きたくもないあの貸家 また 行くこと なったのです。 『調べによりますと あの貸家には あなた以降に新たな契約者がないことから あなたが退去して以来 誰も立ち入りしていない筈ですよ』 ってな弁護士さんの話どおり 僕が出て行ったあの日以来 まるで変わりなく 経過した年月分古びているだけで。 僕が出て行った時以来の 僕が抜け出た病床 布団の膨らみも人型の名残もそのまま 仏間の畳に染み付いた黒い沁みの形もそのまま 洗面台に放置された歯ブラシの数も七本そのまま。 何も変わりはないはずなのだけれど。 何とはなしに覗いた仏壇 あの日 僕が逃げ出した日以来 誰も手付かずの仏壇 おんなじ命日の位牌が七つ その隣 いやに目に付く位牌が一つ。 目に付いたってのはいたって簡単 いやに真新しい つい最近 こしらえ あつらえたたような まっさらさらの新品具合。 おや なんだろう この位牌 僕が出て行ってから 誰も出入りはしてないって話だったけれど じゃあ この位牌はなんだろう? 僕 この真新しい位牌を手に取り じっくり眺めてみたのでありますよ。 書かれた命日は今月の今日 平成十七年 八月十三日 刻まれた戒名 煙 撒 庵 黄 印 居 士
by khem_mark
| 2005-08-13 02:19
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Comments(76)
南無
0
そんな。かなしい。
また一つ読み応えのあるサイトが消えてしまう事が残念でなりません。
今まで素晴らしいテキストの数々を書き続けてくれて有難う御座いました。
あちらの時から楽しませていただいてました。
どうもありがとうございました。
とても寂しいですが…長い間、お疲れさまでした。
本当にありがとうございました。
ただただ、しみじみと、お疲れ様でした。
また、何時か、何処かで!
ミドリさんや久富さんなどをはじめとする、様々な世界観の虜でした。
再開する日を心待ちにしております。
っていう、ネタですよね?ネタなんですよね?
また、どこかでお会いできる日を夢見て・・・・・悪夢でもいいから。
数年前、ケムマキに出会ったとき、佐々木さんの文体や世界観に衝撃を受け、わくわくしながらむさぼるように読んだのを覚えています。
閉鎖はとても残念ですが、またいつの日かどこかでひょっこり再開されることを心から願っています。 今まで、おつかれさまでした。
ケムマキの頃から日々楽しみに読んでおりました。
密かに御帰りを御待ちしております(´人`)
一度読んだだけで忘れられなくなってしまうような、魅力的で
引き込まれてしまうような文体や不思議な雰囲気が大好きでした。 おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。 いつかまたあなたの文章を読めることを祈っています。
オリジナル創作のサイト、その作品は一期一会。
でも唯一お気に入りに入れて、何度も足を運んだのは佐々木さんの 「ケムマキ」のち「黄印居士」だけでした。 何度笑って、何度いやな雰囲気にさせられたか。 惜しい。 みどりさんが小説を書いていた時以来の惜しさです。 佐々木さん、ありがとうございました。
とてもとても寂しく悲しいですが、お疲れ様でした。
またいつか会える事を初恋の人に会う以上に願っております。
お疲れ様でした。すごくすごく好きです。
日記以外の文章サイトで通っていたのは佐々木さんのサイトだけでした。 たぶんこれからも此処だけだと思います。終了してもこっそり覗きにきます。何回も読み直して楽しませてもらいます。 寂しいです。ありがとうございました。 またどこかで佐々木さんの文章に出会えることを祈ってます。
いつか感想を残そうと思って、残せずに居るうちにこんな形でコメントを残すことになろうとは。
以前から読ませていただいていて、とてもぞくぞくする話が沢山あったので、大好きでありました。 もう書かれなくなるとは誠に残念で御座います。 けれども、楽しい一時を下さって、有難う御座います。 これからもお元気で。
ケムマキの頃から読み始め、ずっと楽しませていただきました。
初コメントがお別れの挨拶となってしまうのはとても悲しいです。 怖さの中にオチありで、どの作品もとても好きです。 また再開されることを楽しみにしています。 お疲れ様でした。
終わるなんてひどいひどいひどいぃぃぃまたネットの海で会いたいものです
数年前偶然にケムマキを見つけてから間を置いて来ている内に佐々木さんの世界にハマり、いつの間にか日参するようになっていました。掲示板にも書き込むことなく、メールでも感想を伝えることが出来ず、ずっと見てばかりでしたが、どの物語も巧妙で不思議で面白くて大好きです。
本当にどうもありがとうございました。 お疲れ様でした。 どうかお元気で。
永い間お疲れ様でした。それと、有難う御座いました。
いつかフイっとHere&Thereに載ってたりしないかな・・・
佐々木(仮)さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。ずっとずっと、大好きです。
長い間本当にお疲れさまでした。本当に楽しませていただきました。この素晴らしいテキストサイトに出会えて良かったです。
(けどもしまた創作意欲が沸きましたら是非サイトを立ち上げてください。転生して)
ケムマキ時代から大好きでした。
長い間、数々のお話で楽しませていただき、ありがとうございました。
今までお疲れ様でした。楽しみが一つ減ってしまうと思うととても残念です。ミドリさんネタは特に楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。また何時の日かお会いできることを祈って。
ネットをふらふら漂って見つけた「ケムマキ」。
一気に読んでからずっと通ってました。 佐々木さんの独特な世界が大好きでした。 今までお疲れ様でした&ありがとうございました。 またどこかで佐々木さんにお会いできることを願っております。
佐々木(仮)さん、はじめまして。煙撒時代からずっと、ROMっていて大好きなサイトだったのですが・・・とても名残惜しいです。ちょっと不気味でひねりの利いた文章が大好きです。いつか、ネットの大海で、佐々木さんの文章に出会えることを祈っています。お疲れさまでした。
貴方の話が 好きでした。
紡がれる言葉が 好きでした。 法螺貝 大風呂敷 指折り数えるフォークロア 貴方の言葉に 心を躍らせて 時を忘れて 囚われていました。 いつか また どこかで 願わくば 青い月の夜に。 貴方の口笛を 待っています。 お疲れ様でした。
今までお疲れ様です、ケムマキのころから楽しくまた背中に走る嫌な悪寒を何度感じたテキストでした。
それだけ人の感情を揺らすことができる、佐々木さん(仮)の人を酔わせる文体が素敵で魅力的です。 佐々木さん(仮)は今ごろ遠いお星様になってるのかな。 これから再読させて頂きます。 たのしいテキストありがとうございます。
またいつの日か化けて出てきてくださることを祈っております。
合掌。
本当にお疲れ様でした。
ケムマキ時代から作者の顔を敢えて主張しない純粋で高品質なテキストサイトとして、長い間ブックマークに置かせていただいておりました。 テキストサイトは、閉鎖いてもすぐに復活する傾向がありますが、いつでも絶筆を休筆にすりかえて戻っていただければと思います。 佐々木さんの文章、またいつかかならず読めることを楽しみにしております。 ミドリさんにもよろしくお伝えください。
更新をまっていたらいつの間にか終わってしまってた・・・
いままでレベルの高い文章をありがとうございました。 ミドリさーーーん・・・ いつの日か、出版された作品を読みたいです。 編集者だったら見逃さないのに。 あと、ゴレさんのコメントがありましたが・・・ご本人でしょうか? 復活されたのかしら?もしそうならサイトを教えて下さいな。
この『ふきつな家』を読んで、ああ、と終わったのかと静かな余韻が残りました。
ケムマキの頃から、クオリティの高い文章楽しみにしていました。 このブログを通じて縁が出来、佐々木さんが復活した際にはまためぐり合うことができますように。 今までありがとうございました。
面白いショートストーリーをありがとうございました。
佐々木さんの独特の文章、世界観、好きでした。
いつも楽しませて頂き、ありがとうございました。
僕もケムマキの頃からのファンでした。 一瞬で佐々木さんが作るその不思議な世界に魅せられてしまいました。 また新しい佐々木さんの作る世界に出会える事を願っています。
久しぶりに見に来たら大変な事に…!! ケムマキ時代から佐々木さんの事見てました。ミドリさんと双子の兄の話が好きでした。
また出会える事を祈って。さようなら。ありがとう。
here and there ではまだお話書くのですか?新しいお話出されてるようですが・・・・
今じゃもう覚えてないけれど何処かを押したら
ケムマキにたどり着きました。 最初に読んだのは象の話だった気がします。 多分その頃はオチがよく分からなかったけど(今もか笑) そのよく分からない感じが癖になってあるだけ全部のお話を 何日もかけて読んだのを覚えてます。 初めて見るような文章で、不思議な気分がして 図書室の隅っこにある誰にも知られてない本を 見付けたような感じがしたんですよ笑。 でも本には必ず終わりがあるからなぁ。 今は読み切った気分かな…。 でもやっぱり寂しいですね。 くそー…なんで終わるんだよ…。 と言いたいところですが(笑)面白かったー。 本当にありがとうございました。 いつかまた会えるのかなぁ…(つД`)
ログだけは 消えないはず
here and there では書かれるのかと思いきや、10/13に廃刊になっていました。本当に終わってしまうんですね。寂しいです。またどこかで活躍してくださる事を期待しています。
本当です…here and there 廃刊です…さ、寂しすぎです…でもこれからもここに来ます。佐々木さんの生む恐怖に癒されるんです。なぜか。大好きです。さようなら!
here and there まで廃刊ですか…。上にもありますが寂しいです。がつんとショックを受けました。でもこれからも大好きです。
いつか再開を願ってます。大好きです!
どこかの陰湿な神様、佐々木(仮名)さんへ読者の声を届け賜え。
そして彼の人から発せられる素敵なダークサイドを我々に与えて下さいまし。
「ケムマキ」の時に相互リンクして頂いていた者です。
独特の雰囲気漂う世界観の中にもコミカルな言い回しがあり、 ずっと楽しんで読ませて頂いておりました。 転生された折に、また、ふと文字列の一つ二つ、 浮かぶことなどありましたら、どうぞまたふらりとこの地へ。
別の土地でも、復活バンザーイ♪
あけましておめでとうございます! おめでとうございます!
歌/作詞/作曲/編曲
01.桜並あかね/小笠原あやの/福本直之/森田司 02.桜並あかね/桜並あかね/竹本祐太/桜井充 03.烏丸あおい/烏丸あおい/篁よしやす/小林哲 04.南美姫/伊地知晋一/星野靖彦/水島康貴 05.桜並あかね/桜並あかね/巻田佳春/土居真生 06.桜並あかね/桜並あかね/染谷知宏/染谷知宏 07.小泉リサ/佐藤さくら/中原アヤ/corin. 08.桜並あかね/竜騎士07/森元康介/華原大輔 09.南美姫/桜並あかね/鈴木大輔/福本直之 10.平松庚三/穂谷野智/穂谷野智/竹本祐太 11.桜並あかね/桜並あかね/笠原夕生/外海良基 12.千葉紀梨乃/佐藤さくら/福本直之/corin. 13.柴咲コウ/志水アキ/高田修司/華原大輔 14.桜並あかね/桜並あかね/菊池一仁/原田憲 15.桜並あかね/桜並あかね/大野愛果/桜井充 16.矢野広一/北島レイ/関山弘之/鮫島達夫 17.桜並あかね/桜並あかね/塩沢天人志/竹本祐太 18.烏丸あおい/烏丸あおい/森元康介/巻田佳春 19.花本実果/山田あゆみ/高田修司/小林哲 20.平松庚三/大塚哲也/城島正光/土居真生 21.桜並あかね/桜並あかね/中原アヤ/森田司
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