どつぷり首まで浸かつてしまい 僕は 何処にもいけません
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11歳の娘がおりました。 彼女の左眼は生まれつき物が見えなくて 彼女の左眼には黒目がなくて けれどもウネウネ光を跳ね返す 真っ白い綺麗な瞳をしていました。 彼女の左眼は物を見ることはできないけれども 彼女の左眼は見えないモノが視えるらしくって 例えばその人の知りたいこと 失せ物 失せ人などを 彼女は右眼を瞑り 真っ白い左眼でギュっと睨むだけで ソレが何処にあるか などが 白いスクリーンにパタパタ映写されるふうにして 彼女の白い瞳に 映って視えるのだそうです。 彼女が12歳の誕生日を迎えた翌日 彼女は初潮を迎え それと同時に 彼女の左眼 なにも視れなくなりました。視ようとしても なにも映らないのだそうです。 それどころか彼女は 左眼の激しい痛みを訴えました 今まで真っ白かった彼女の左眼が ビギビギ血走って 真っ赤に見えます。 「いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたいよう!」 彼女は半狂乱になりながら 自分の左眼をグリグリ押さえています。 「いたい! いたい! いたい! 眼の中に! 何か いるよう! いたい!いたい!きいいい!!」 彼女はテーブルの上のグラスを叩き付けて割ると 僕が止める間もなく ガラスの破片でもって 自分の左眼に突き刺しました。 「いひいいいいいいい!」 彼女は甲高い叫び声をあげると床に倒れ込み そのまま気絶してしまいました うわあ なんとかしなければ 取り合えず 眼に突き刺さってるガラス片をどうにかしなければなりません。 僕 彼女の左眼に刺さってるガラス片を そっと引き抜きます 傷口から液体が勢いよく吹き出てきました。 そしたらですよ 傷口から 体液と一緒に メダカほどの大きさの 透きとおった魚が一匹飛び出てきて 床の上で 二 三度ビチビチ跳ねたと思ったら すぐに死んでしまいました。 彼女は救急車で運ばれて すぐに眼の治療を受けました 不思議なことに 眼の傷が癒えると 真っ白かった彼女の瞳に黒目ができて 今まで見えなかった左眼が 物が普通に見えるようになりました。 物は見えるようになったけれども 見えないモノが視れなくなって 彼女はその後 つまらない女として平凡な一生を送った。
by khem_mark
| 2004-02-14 02:54
| 変
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