どつぷり首まで浸かつてしまい 僕は 何処にもいけません
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「結構、いい部屋ですね」 僕、彼女が新しい部屋に引っ越してから初めて彼女の部屋に遊びに行きました。 彼女の部屋の片隅には未だガムテープも剥がされていないダンボールが三つ四つ重ねられています。 「あれ、まだこの荷物、解いてないのですか 引っ越してきてから三ヶ月も経ってるのに」 「だってこのダンボールって使わない物ばかり入ってるし、なんか忙しくて。延ばし延ばしにしてるウチにさ」 「……まだ 中身 見てない」 「うん。なんで?」 「……三ヶ月も」 「うん。なんで?」 「三ヶ月前、僕、君の引っ越し手伝った時なんだけれど」 「うん。それで?」 「チョットした悪戯のツモリだったんだけど 君がビックリすると思って」 「へえ。それで?」 「僕の家の近くに田んぼがあって、その頃はオタマジャクシがウジャウジャいて、100匹くらいのオタマジャクシを集めて、水の入った密閉できるガラスの容器に閉じこめて、あのダンボール箱の中に、ソッと入れておいたんだけれど」
by khem_mark
| 2003-07-12 14:09
| 彼女のはなし
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